暑い夏の甘い誘惑
- 2023/08/10
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久しぶりの投稿です。
猛暑が続いておりますが、熱中症や夏バテ対策はどのようにされているでしょうか?
「暑い時は水分や塩分補給を」とフレーズを思い浮かべます。
炭酸飲料や清涼飲料水は疲れた体を元気にさせてくれる気がしますが、美味しいものには砂糖が多く含まれています。
どれくらいの砂糖が含まれているか想像できますか?
下に食品に含まれる砂糖の量を示しました。
500mLのスポーツ飲料には角砂糖約10個、炭酸飲料には角砂糖約17個も含まれます。体に良さそうな野菜ジュースにも角砂糖6個ほど含まれているようです。角砂糖をそのまま食べることは恐ろしいほど想像できないですが、飲み物に置き換えるとたくさん体に取り入れらるんですね。
図1には砂糖を摂取すると口の中がどれほど酸性に傾くか示しておりますが、数分で歯が溶けるpH5.5まで下がります。
30分程すると中性に戻りますが、これは唾液の緩衝能によるものです。健康的に唾液が出る人や唾液の緩衝能が高い人は、歯が溶けるリスクが低いと予想されます。
しかし、病気により唾液が出にくい人や唾液の緩衝能が低い人、そもそも虫歯菌が多い人は虫歯になるリスクがぐんと高くなります。
このように個人差はあるものの、共通してできる取り組みとして1つは規則正しい食事をすることです。図2に示すように間食回数と虫歯の数は比例します。砂糖を摂取するたびにお口の中が酸性に傾くことを考えると、間食が多い人は、歯が溶ける機会が多くあるということです。このことから、3食しっかり食べ、間食するタイミングは食直後をお勧めします。
2つ目の取り組みとしてフッ素を多く取り入れることです。フッ素には歯の再石灰化促進や虫歯菌活動性抑制といった効能があります。日本で認可されている歯磨剤のフッ素濃度は1450ppmです。購入する際はフッ素濃度をチェックしてください。
また、歯磨き後のうがいが多いと、フッ素を排出してしまいます。歯磨き後のうがいは、片手1杯の水で1回をお勧めします。
虫歯予防もしっかり行い、お口も体も健康に暑い夏を乗り切りましょう!
ひぐち歯科は8月11日~15日までお盆休みをいただきます。
連休中にパワー回復し、皆様により良いケア・治療を提供できるよう頑張ります。
樋口 賀奈子