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右下奥の保存不能歯に、根未完成の右上親しらずを歯牙移植した経過報告
  • 2018/05/19
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16歳の高校生の男子です。

右下第一大臼歯が残根状態で保存不能です。

幸い右上親知らずが歯根未完成で埋伏していました。

平成29年5月9日に上の親知らずを下の保存不能歯の所に移植しました。

下の歯はこんな状態です。

 

上の親知らずを歯根を傷つけずに抜歯したところですが

根の先が未完成の状態です。                                

下の抜歯窩の形態を親知らずの歯根の形に合うように切削して

挿入し縫合糸で止めます。

上下のかみ合わせがきつかったので

ワイヤーでも固定しています。

症状なく良好に経過します。

11月2日のレントゲンでは根の周りには骨ができ

固定を除去しても動きもありません。

電気検査でもバイタルで神経の反応あります。

平成30年5月11日【移植からほぼ1年経過】根の周囲の歯槽硬線もしっかり追え

歯髄検査もバイタルで神経の治癒に問題ありません。

このように移植後、神経を取る処置もせず冠を被せることもなく

機能し、神経も生えて(?)いる状態です。

患者さんは虫歯になるリスクが高いのでメンテナンスが重要です。

このように保存不能歯を持つ患者さんでもただ抜去するだけでなく

利用可能な親知らずがあるか診査することは重要です。

日本では親知らずの移植は保険で認められていますから。

それに二十歳前の患者さんで歯根未完成の親知らずがあれば

この患者さんのように移植するだけで神経がつながる可能性もあるのです。

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