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国際学会発表 in Vancouver

  • 2019/06/30
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  • スタッフ

こんにちは。金曜日、土曜日に勤務している、樋口賀奈子です。

月曜日~木曜日は長崎大学病院で歯周病の研究や勉強を中心に、患者さんの治療をしています。

さて、6月19日~22日までカナダ・バンクーバーで行われた歯科国際学会で研究発表をしてきました。

初カナダ、初国際学会発表ということでしたが、怖いもの知らずの私は緊張することなく、ワクワクしながら日本を発ちました。

バンクーバーの第一印象は空と街が綺麗ということです。6月がシーズンで日中も涼しい気候の中で過ごせます。

都会と自然が隣同士で、非常に好きな街でした。

広い公園でサイクリングをしたり、吊り橋を渡ったり、観光も満喫しました。

ん?学会に行ったんじゃないの?と思っている、そこのあなた、ちゃんと発表もしてきました!

私の研究は、歯周病の炎症が全身の炎症促進(全身疾患の悪化)に関与するかの解明です。

歯周病の主な原因は細菌です。皆さんが歯ブラシ指導を受ける時に、”今日はここに汚れがついてますよ。”と示される、あの汚れです。あの汚れは食べカスではなく、プラークという細菌の塊です。歯茎には多くの血管が流れており、多くの細胞が存在します。

細菌から出る毒素が細胞を活性化することで炎症が起こると言われています。その細胞が血流に乗って全身に行き渡ることで、全身の炎症すなわち全身疾患が起こる可能性があります。たとえば、動脈硬化、糖尿病、リウマチ性関節炎やアルツハイマー病など様々です。

このことを考えれば、歯周病の治療(歯ブラシ指導や歯石取り、歯周外科)を行い、悪さをしている細菌を口腔内から除去することで、全身疾患の状態が抑えられる可能性が示唆されます。

歯周病は静かに進行する感染症で、知らない間に進行しています。歯がぐらぐらしだして歯医者さんに行っても手遅れです。

皆さんが美味しいものを食べて病気をすることなく健康な生活を送る手助けをできたら幸いです。

元気に生きる将来のため、お口のケアを始めませんか?

以上、カナダ紀行+歯周病の豆知識でした。

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