歯周病治療の効果
- 2023/03/19
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3月になり、卒業式や入試の合格発表など新たなステップを踏む準備が世の中至る所で進んでいるようです。
私は長崎大学病院歯周病科の大学院を卒業した後、助教を約2年勤め、
昨年12月から研修医指導医として新たなステップを踏み出したところです。
今日は私が日々行う歯周病治療の効果をブログを読んでくださる皆さんに共有させていただきたいと思います。
歯周病の始まりはお口の中にいる歯周病細菌です。
お口の中に細菌がいない人はいないので皆さんが歯周病になる可能性があります。
お口の中の細菌の存在と個人の免疫反応や喫煙、肥満、糖尿病などが合わさると歯周病が進行します。
免疫反応は操作することはできないですが、他の要因に関しては皆さんの努力で減らせる可能性があります。
まず、一番大事なのは細菌を減らすこと、すなわち歯ブラシです。
歯ブラシをすることで歯の周りについた歯垢(細菌)を取ることが歯周病治療の第一歩です。
歯ブラシをご自身できちんとできないことには歯周病の治療をしても効果が得られません。
歯周病治療の効果が得られないことにはそれに続く虫歯の治療や矯正、インプラントを薦められません。
そのため日頃の歯ブラシが歯科治療をスムーズに進めるキーとなります。
その他、喫煙や糖尿病などのリスク因子に関してはまた後日ブログでご紹介しようと思います。
以下に挙げる写真は、歯ブラシを頑張ってくださった患者さんに私が歯周病治療や虫歯治療を進めていき
現在、歯周病安定期に入った症例です。最初が治療前、次が治療後です。
分かりやすいポイントは前歯周囲の歯茎の腫れが治まったこと。
そして炎症が治まると歯は元の位置に戻る傾向があります。
奥歯が起き上がることでかみ合わせが安定しましたし、前歯が歯茎に埋もれてガタついていたのが密に並びました。
患者さんは起きたときのお口のもやもやした感じや口臭が気にならなくなり満足されています。
私ができる最善のことを皆さんに提供できるよう日々精進してまいります。
今後とも、ひぐち歯科をよろしくお願い致します。
樋口 賀奈子
治療前
治療後